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チョコレートケーキの
くまさんのおはなし

〜眠れない夜〜

寒い冬の夜。
そろそろおやすみの時間だなぁと、
くまさんはふとんにくるまりました。

けれど、なんだか今日は眠れません。
枕もとに置いてある、
ショートケーキのくまさんからもらった
ハートのかけらをそっと
手のひらにのせて眺めているうちに……

まぶたがとろりとおちていきました。

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〜チョコレート色の森で〜

気づけばそこは、
甘い香りがただようチョコレート色の世界。

噴水からはチョコフォンデュのように
とろりと流れ、
木の枝にはカカオ色の実が
ゆらゆらと揺れています。
まるで、夢の中のお菓子の国みたいです。

「ぐぅ〜」
おなかが小さく鳴りました。

見まわすと、丘の上に
チョコレートケーキみたいなおうちが見えます。

たっぷりのクリーム、ふわふわの茶色のスポンジ。
甘い香りにさそわれるように、
くまさんはトコトコと歩き出しました。


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〜あまいティータイム〜

トントントン。
板チョコみたいな扉をノックすると、
中からやわらかい声が聞こえました。

「どうぞ、お入りください。」

おそるおそる入ってみると、そこには、
チョコクリームとさくらんぼをちょこんと乗せた
「チョコレートケーキのくまさん」がいました。

「おなか、すいてるでしょ? 
一緒にお茶にしよう。」

差し出されたカップから、
甘くてやさしい香りの湯気が
ふんわりと立ちのぼります。
くまさんはほっと笑顔になりました。

ふたりは、チョコレートの森で
ゆっくりとおしゃべりをしました。
星の形のクッキーをかじりながら、
森のこと、夢のこと…。

話しているうちに、
空が少しずつ明るくなっていきます。

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〜朝のひかりの中で〜

「またいつでも遊びにきてね。」
チョコレートケーキのくまさんはそう言って、

小さなチョコレート色のハートのかけらを
そっと手渡してくれました。

気づけば、くまさんはいつものベッドの中。
朝の光に包まれて、ゆっくり目を覚ましました。

「夢か…」

そうつぶやいたくまさんの手のひらには、
まだあたたかいチョコレート色のハートが。

森の仲間たちに夢の話をするのが楽しみで、
くまさんはさっそく
朝ごはんの準備を始めました。

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