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レインボーケーキの
くまさんのおはなし

嵐が来たこんぺいとうの森。
いつも穏やかに過ごしているくまさんですが、
今日は楽しみにしていた
さくらんぼ狩りがなくなっちゃって、しょんぼり。

窓の外の嵐を見ながら、お部屋の明かりを少し暗くして、
温かいミルクの湯気を見つめていました。
そして、少し体がぽかぽかしてきたと思ったら、うとうと…
うたた寝をはじめました。




気づけばそこは虹色の世界。
さっきまでどんよりとした気持ちのくまさんでしたが、
久しぶりのあまい夢の世界にワクワクしてきました。

虹色に光る川の水、
虹色の雲…
とにかく何もかもが虹色の世界でした。

ちょっぴりお腹が空いたくまさん。
近くに咲いていたコットンキャンディーのお花から
あまいわたあめをちょっと頂いてみました。
口の中にやさしい甘さが広がります。

その後少しまた歩くと、
前から頭にクリームをちょこんとのせた
虹色のくまさんがやってきました。

「こんにちは!」

レインボーケーキのくまさんは、朗らかな声で挨拶します。
くまさんはその明るい声に、さらに気持ちが晴れてきました。

レインボーケーキのくまさんに誘われて、
くまさんは、虹色の丘にやってきました。
そこには色とりどりのがキャンディーの実がありました。



2人のくまさんたちは、
夢中でキャンディーの実を集めました。

シュワっと弾けるクリームソーダ味の青い実、
お祝いのイチゴ味の実。
どこか懐かしくてやさしい味のみがたくさんあります。

その途中、レインボーケーキのくまさんは言います。

「ねえ、ここに来たってことは、心がちょっぴり雨模様だったのかな?
でも大丈夫。雨が降ったあとにしか、虹は架からないからね。」

くまさんは
「そうだね、でも明るい色に包まれて、
レインボーケーキのくまさんの明るい声を聞いていたら
なんだか元気が出てきたよ…」

レインボーケーキのくまさんは、ほっとした顔をして、
七色のハートをくまさんに手渡しました。

またきっと会おうね。

気づけばくまさんは、お気に入りの椅子に座っていました。
外を見ると大きな虹。
くまさんは、ありがとう、と心の中でつぶやいて、

手の中にあったハートをそっと引き出しにしまいました。