わた雲

夏の気配が近づいた、ある日の「ゆめの丘」。
くまさんたちはピクニックの帰り道、
原っぱに寝転んで、空の雲をぼんやり眺めていました。

花の隙間にそっと瞬く、ふたつの星のかけら。
やさしい水色と、やわらかなオレンジ色。

すりつぶして生まれた新しい色を見て、
くまさんたちは気づきます。

「あ、この色…あの日の空みたい。」

高い空、ふわりと浮かぶ雲、白い鳥が通り過ぎていく景色。
これが、こんぺいとうの森に生まれた、初夏の色――「わた雲」。